ニュース

レポート2017.04.21どの子にもある、未来のオリンピック選手になる可能性

 4月21日(金)、北中城村のイオンモール沖縄ライカムで「イオンモール×よしもとキッズプロジェクト 笑って!走って!全国横断かけっこツアー!」が行われました。お笑いとスポーツのコラボを楽しめるこのイベントは、トークショーとかけっこ教室で構成されたものです。

 会場のイオンモール沖縄ライカム・5階ステージには、20〜30代の男女を中心に保育園児からお年寄りまでたくさんの観客が集まり、皮切りのトークショーでは、キクチウソツカナイがMCに、ペナルティ、ジャングルポケットの組み合わせで会場を笑いの渦で包みました。

この日、子ども達を指導してくれたのは女子400mハードルの日本記録保持者、久保倉里美さん。北京、ロンドン、リオと、オリンピックに3大会連続出場した実力のあるアスリートです。「小さい頃からオリンピックを目標にがんばってきたんですか?」という質問に、「実は陸上は高校2年で始めたんです」と久保倉さん。「子どもの頃から、そこそこの運動神経はあったみたいですが、特にこれといってズバ抜けたものがあったわけではないんです。ハードル競技に出会ってからやっと、開花したというか…」そう語る久保倉さんに、「ということは、ここにいる子ども達にも、将来オリンピックに出場できる可能性がある、ということですよね!」と芸人たちからナイスなフォローが入ると、参加した子ども達以上にお母さん達が爛々と目を輝かせていました。

トークショーに続いて、久保倉さん指導による、かけっこ教室がスタート。保育園児から小学生まで10人の子ども達が、丁寧でわかりやすい指導を受けながら一所懸命取り組んでいました。屈伸やジャンプなどの準備体操から始まり、7つのステップで本格的な走り方を学んだ子ども達は、最後に10mのコースを1人ずつ走ってトレーニングの成果を披露。最速選手は2秒12のタイムを出した小学校6年生の男の子で、「久保倉先生のおかげで早くなった!」と満面の笑み。トレーニング前に比べてタイムが0.16縮まったそうで、会場で見守っていたお母さんも「普段はこの子はバスケットをやっているんです。今回教えていただいた腕の振り方、腿の上げ方、リズムやステップはバスケットにも応用できるはず」と、嬉しそうに話していました。

未来を担う子ども達にエンターテインメントとスポーツの一流の人と交流し、触れ合ってほしいという思いから企画されたこのイベントは、JAAF(日本陸上連盟)をスポンサーに、たくさんの子ども達が普段はなかなか学べる機会がない“走る技術”を楽しく学んでいました。