クリエイターズ・ファクトリー

クリエイターズ・ファクトリー

第5回沖縄国際映画祭よりスタートし、昨年より25歳以下の次世代を担う映像作家の発掘と成長の支援を目的とした「クリエイターズ・ファクトリー U-25映像コンペティション」、映像化に至っていない企画、実際に制作できていない映画企画、まだ一度も映画を制作したことがないが、実現してみたい映画企画がある方、また映画監督をやってみたい方 から募集する「映画企画コンペティション」を設置いたしました。
本年度は、昨年2016年度の沖縄映画祭U-25映像部門、企画提案(映画脚本)部門で受賞したクリエイターが、1年間かけて制作した作品・企画をプレゼンする「プレゼンテーション」も新たに開催します。

審査委員には、プロデューサーや脚本家、評論家など、国内外で映画やメディアに携わってきた識者が名を連ねました。果たして今年はどんな才能が飛び出すのか。ご期待ください。

クリエイターズ・ファクトリー受賞者

クリエイターズ・ファクトリー2017 U-25映像コンペティション
沖縄から世界へ賞(グランプリ)
受賞: 小川泰寛「向こう側」
コメント​: 「向こう側」は自分たちの考えていることをどうやったら作品に反映されるのかというのを必死に考えていた作品で、こういう結果になって気合いが入ったので頑張りたいと思います。これからも見てくださる方の心に届くような作品っづくりを心がけていきます。よろしくお願い致します。
クリエイターズ・ファクトリー2017 映画企画コンペティション
沖縄じんぶん賞(グランプリ)
受賞: 西木ファビアン勇貫「ハーフタイム」
コメント​: 自分の企画をたくさんの人に読んでいただき、更にはこのような素晴らしい賞を頂けたことに大変感謝しています。この経験と沖縄での出会いを大切にして、自分の表現を磨き、映像化実現に向けて面白い脚本に仕上げたいと思います。​
クリエイターズ・ファクトリー プレゼンテーション 作品発表&審査会
日時: 2017年4月21日(金)12:30〜
2017年4月21日(金)18:15〜
会場: 桜坂劇場ホールC(那覇市)
上映: 【プレゼンテーション映画作品】
12:30〜 『Mobo Moga』上映
監督: 田平一真
13:57〜 『フォーティーン』上映
監督: 北村潤伍
18:37〜 『花はだいだい』上映
監督: 倉持治 / 佐久間啓輔

【プレゼンテーション脚本作品】
18:15〜 プレゼンテーション
冨田雄大『おかえりのある場所』
上原道子『ラブ ユー 沖縄』
クリエイターズ・ファクトリー2017 コンペティション U-25映像上映&映画企画発表および授賞式
日時: 2017年4月22日(土)10:30〜
会場: 桜坂劇場ホールC(那覇市)
上映: 【U-25映像コンペティション 作品】
10:30〜 『君がいるから』上映
監督: 福谷孝宏
10:49〜『地球がこなごなになっても』上映
監督: 荻颯太郎
12:56〜 『相も変わらず、愛は分からず』上映
監督: 石川陸
13:20〜 『くぴぽSOS!』上映
監督: 柳元沙月
15:01~ 『向こう側』上映
監督: 小川泰寛
15:52〜 『ダンシング・ダスマン』上映
監督: 影山千草
16:44〜 『お歳暮のハムのひも』上映
監督: 青木伸和

【映画企画コンペティション作品】
12:19~ プレゼンテーション
イリエナナコ『地団駄は前へ踏め!』
糸数貴子『大城家の統一選挙』
亀山睦実、川崎僚『少女漫画、じゃない。』
西木ファビアン勇貫『ハーフタイム』

プレゼンテーション

昨年、2016年度の沖縄映画祭U-25映像部門、企画提案(映画脚本)部門で受賞したクリエイターが、1年間かけて制作した作品・企画をプレゼン。
劇場デビューや世界デビューへ近づくため、審査員がアドバイスを送ります。
プレゼン企画作品
U-25映像コンペティション
「花はだいだい」監督:倉持治・佐久間啓輔(2016年グランプリ)
「フォーティーン」監督:北村潤伍(2016年準グランプリ)
「Mobo moga」監督:田平一真(2016年準々グランプリ)
映画企画コンペティション
「おかえりのある場所」脚本:冨田雄大(2016年グランプリ)
「ラブ ユー 沖縄」脚本:上原道子(2016年準グランプリ)
審査員
ウィリアム・アイアトン(アイアトン・エンタテインメント株式会社代表取締役)
上木則安氏(NETFLIX 株式会社 ローカルプロダクション シニア・プロデューサー)
古賀俊輔(映像プロデューサー/株式会社ザフール 代表取締役)
都島信成(公益財団法人ユニジャパン 東京国際映画祭 事務局長)
フルーツ・チャン(香港の映画監督/脚本家/プロデューサー)

U-25映像コンペティション

25歳以下の映像作家の発掘と成長の支援を目的とした部門です。実写、アニメなどジャンルは問いません。作品自体は荒削りでも、クリエイター本人にしか撮れない新しい感覚に満ちた作品を募集します。尚、25歳以上の人が受賞対象となる「オーバーエイジ枠」も設けています。
グランプリを選出し、次回作をバックアップいたし、2018年のプレゼン企画を目指します。
審査員
中江裕司(沖縄在住の映画監督)
柄本明(俳優)
浦崎浩實(映画・演劇評論家)
宮島竜治(映画編集)
下地久美子(映画興行プロデューサー)
中江素子(脚本家)
浦野大輔(映像プロデューサー)
ゲスト審査員(※プレゼンイベント審査員5名が担当)

映画企画コンペティション

費用などの都合で実際に制作できていない映画企画や、まだ一度も映画を制作したことがないが実現してみたい映画企画等、映画化したい企画を広く募集します。劇映画、ドキュメンタリーなどジャンルは問いません。
グランプリを選出し、次回作をバックアップいたし、2018年のプレゼン企画を目指します。
審査員
中江裕司(沖縄在住の映画監督)
浦崎浩實(映画・演劇評論家)
中江素子(脚本家)
浦野大輔(映像プロデューサー)
ゲスト審査員(※プレゼンイベント審査員5名が担当)

プレゼンテーション映画作品

  • Mobo Moga
    監督
    田平一真
    作品紹介
    上映時間: 52分
    昨年度「どうでもいいけど」が絶賛され、製作された作品。芸術や表現が禁じられた世界。男は音楽のあふれる中、女と出会い、警察から逃れる。映画の記号、音楽の記号、文学の記号がちりばめられ、見る者を陶酔の世界へと誘う。圧倒的な映像美の中、登場人物たちのアンニュイな気分が映画を支配していく。
  • フォーティーン
    監督
    北村潤伍
    作品紹介
    上映時間: 70分
    「籠のゆめ」で受賞し、製作された作品。14歳で 母を殺し、19歳で少年院を出所した少年。身元引受人の姉は少年を恨む。姉の息子との旅を通じ、自らの罪を問い、苦悶し、崩壊した家族を再生していく少年。緊張感のある映像で暗くなりがちなテーマを、ひょうひょうと時に笑いを交えて描く。
  • 花はだいだい
    監督
    倉持治/佐久間啓輔
    作品紹介
    上映時間: 71分
    昨年度「さんさんごご」でグランプリを獲得、製作された新作。おむつメーカーに勤める主人公は、皆に好かれているが人生を決められない。ある夜、見知らぬ老婆に「さとるさん」と間違えられ、思わずさとるさんを演じる。さとるさんの正体を探るうち、そこにあった真実に驚き、心がふるえる。

プレゼンテーション脚本作品

  • おかえりのある場所
    脚本
    冨田雄大
    作品紹介
    ダンスで気持ちをかよわせる女子中学生と中年座敷童。震災後の東北を舞台にした心あたたまる物語。
  • ラブ ユー 沖縄
    脚本
    上原道子
    作品紹介
    沖縄戦で命を救われた女と、救った米兵の禁じられた愛。混乱の中を力強く生きた沖縄女のラブストーリー。

U-25映像コンペティション作品

  • 君がいるから
    監督
    福谷孝宏
    作品紹介
    上映時間: 19分
    長年付き合っていた恋人と別れ、無気力な日々を 送っていたタカヒロ。ある日、しゃべる自動販売 機と出会い、心を通わせていく。しかし ...。オーバー エイジでありながら、みずみずしい感性と映画へ の愛が評価された作品。
  • 地球がこなごなになっても
    監督
    荻颯太郎
    作品紹介
    上映時間: 72分
    エイリアンに侵略された地球。感染者は緑の目に変化してしまう。高校を舞台に盲目の少女と転校生の友情を描く。暗闇に光る緑色の目が怪しく魅力的。高校生たちの残酷なまでの差別意識とエンターティメント性を両立させた。
  • 相も変わらず、愛は分からず。
    監督
    石川陸
    作品紹介
    上映時間: 24分
    小説家志望の洋一は、あてもなくバイトする日々。ある日、家に帰ると大きな卵から可愛い女の子が生まれてきた。ランと名付けた女の子との奇妙な共同生活。描きたいことに真っ直ぐな映像が見る者の心を揺さぶる。
  • くぴぽSOS!
    監督
    柳元沙月
    作品紹介
    上映時間: 75分
    大阪の地下アイドル「くぴぽ」。リーダーの真紀ちゃんは女装している男子。ゴムパッチンなど過激なパフォーマンスを見せるが、本人はまじめにアイドルを目指す。加入、脱退を繰り返す地下アイドルに「愛」を。
  • 向こう側
    監督
    小川泰寛
    作品紹介
    上映時間: 51分
    主人公・元気の通う高校の学園祭テーマは「絆」。被災地へのビデオを撮る担当になる元気。ある日、福島からの女子転校生と旅に出てしまう。怒りに満ちた不機嫌な表情に、作者の強いメッセージが宿る。
  • ダンシング・ダスマン
    監督
    影山千草
    作品紹介
    上映時間: 52分
    幼なじみの陽太と悠太郞。アスペルガー症候群の悠太郎は、秀才だがコミュニケーションがうまくとれない。母の死をきっかけに始まる二人の奇妙な共同生活。監督の実弟をモデルにしたアスペルガーの主人公が魅力。
  • お歳暮のハムのひも
    監督
    青木伸和
    作品紹介
    上映時間: 39分
    (大阪芸術大学在学中) 飲酒運転で捕まった主人公は、罰金を母に払わせようと実家を訪れる。しかし、母は再婚活動の真っ最中で、祖母は警察に連行。ドタバタの中、両家の初顔合わせ。大爆笑の中、家族への愛情があふれ出るコメディ

映画企画コンペティション 作品

  • 地団駄は前へ踏め!
    企画
    イリエナナコ
  • 大城家の統一選挙
    企画
    糸数貴子
  • 少女漫画、じゃない。
    企画
    亀山睦実、川崎僚
  • ハーフタイム
    企画
    西木ファビアン勇貫

作品公募

・2017年1月~2017年3月3日 ⇒ 作品公募(U-25映像部門)
・2017年1月~2017年3月30日 ⇒ 作品公募(企画提案(映画脚本))
・2017年4月初旬~4月中旬頃(予定) ⇒ 予選通過作品選定
・2017年4月(島せんぶでおーきな祭 第9回沖縄国際映画祭)⇒予選通過作品上映&優秀賞決定
2016年 クリエイターズ・ファクトリー 授賞式

これまでの受賞作品

  • 2016年「さんさんごご」
    監督
    倉持治
    21歳。神奈川県出身。
    早稲田大学の映画サークルにて自主映画制作に取り組む。『花はだいだい』が監督2作目。
    監督
    佐久間啓輔
    1995年愛知県に生まれ15歳で渡米し高校時代をアメリカで過ごす。
    卒業後は早稲田大学に進学し映像制作サークルシネマプロダクションで映画制作を行う。
  • 2015年「傷人形」
    監督
    本吉聡子
    京都精華大学 アニメーション学科卒。
    在学中に製作したストップモーションアニメーション作品『温暖化なう』がACジャパン第8回公共広告CM学生賞で優秀賞を受賞。卒業制作ではロトスコープ技法を用いたアニメーション『Fishwasblue』を製作。
  • 2014年「いなべ」
    監督
    深田晃司
    1980年東京生まれ。
    2009年、長編映画『東京人間喜劇』を発表。同作はローマ国際映画祭、パリシネマ国際映画祭に選出。
    最新作『歓待』で第23回東京国際映画祭日本映画「ある視点」部門作品賞、プチョン国際映画祭最優秀アジア映画賞などを受賞。2005年より劇団青年団演出部に所属。
  • 2013年「おだやかな日常」
    監督
    杉野希妃
    1984年広島県出身。
    『歓待』(10)や『おだやかな日常』(12)等、女優兼プロデューサーとして、国内外で脚光を浴びる。
    東京国際映画祭や台北映画祭で杉野希妃特集が組まれるほか、エジンバラ、ロッテルダムなど多くの国際映画祭に審査員として招待される。初監督作の本作が東京国際映画祭、監督第2作『欲動』が釜山国際映画祭でワールド・プレミア上映される。釜山国際映画祭新人監督賞、おおさかシネマフェスティバルで新人監督賞を受賞。