レポート2017.04.22今後の伸びしろに期待! 若手クリエイターたちが自信作を引っさげ来沖
4月22日(土)、那覇市の桜坂劇場にて「クリエイターズ・ファクトリー2017 コンペティション U-25映像上映&映画企画発表および授賞式」が行われました。
次世代を担う人材の発掘と育成を目的とした「U-25映像コンペティション」に7作品、実現したい未制作の映画企画をプレゼンする「映画企画コンペティション」に4作品がそれぞれ発表されました。審査委員長の映画監督・中江裕司さん、同じく審査委員として俳優・柄本明さんらが来場し、観客に向け中江さんが「ひとりひとりの作家の将来性を見出してほしい」と語り上映会がスタート。
全作品の上映・プレゼンが終わり、いよいよ審査発表の時。まずはじめに「U-25映像コンペティション」から、観客が選ぶ「U-25沖縄県民賞」が発表され、青木伸和さんの『お歳暮のハムのひも』が受賞しました。同作品は、「U-25エンターテインメント賞」「U-25審査員特別賞」も受賞しており、他監督からも「面白かった、笑い声が起きて嫉妬した」との声もあがるほど、会場中の高評価を集めました。
次に、「映画企画コンペティション」のグランプリとなる「沖縄じんぶん賞」が発表。受賞したのは、西木ファビアン勇貫企画の『ハーフタイム』でした。同作品は、「企画エンターテインメント賞」も受賞し、2冠を達成しました。西木さんは「去年は自分の思っていることを形にできなかった、1年かけてやっと形にできたものを評価していただいてうれしい」と笑顔で語りました。
会場中に緊張の空気が流れる中、最後に「U-25映像コンペティション」グランプリの「U-25沖縄から世界へ賞」が発表されました。見事グランプリを射止めたのは、小川泰寛さんの『向こう側』。「今回見てもらえたことがうれしかったし、いろんな作品を見られてとても刺激になった」と受賞の喜びを語りました。今回の受賞で次回作への期待が高まったことに対して「次の構想はある。すごくプレッシャーはあるが、物語性を上手く組み立てることを課題としながら作るだけです」と、次回作への意気込みも見せました。
中江さんは受賞者に、「この賞は、次回作に向けての約束。来年また素晴らしい作品を引っさげて戻ってきてください」と語り、「この場に呼ばれたことを賞だと思って、来年もまた挑戦してください」と出品者全員にエールを送りました。