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レポート2017.04.21浜野安宏監督と8名のパネリストが沖縄の自然保護について熱く語る!『TETON 山の声』トークショー

4月21日(金)、浦添市のてだこホールで『TETON 山の声』の上映とトークショーが行われました。上映後、舞台に登場した浜野安宏監督は「私の私小説みたいな映画に付き合ってくれてありがとうございます」と感謝の言葉を述べ、「映画というのは作る人がいて、観る人がいて、はじめて成立する世界。(作り手と観客が)映像を共有できる時間というのは、すごく重要な時間だと思います」と話しました。さらに舞台には同作の撮影監督・音楽を担当したふるいちやすしさんも登壇。Facebookで知り合い意気投合したという2人の出会いや映画作りについて語り合いました。

またこの日は「やんばる国立公園&浦添カーミージの自然と遊ぼう」と題したパネルディスカッションも開催。パネリストとして沖縄美ら島財団理事長の花城良廣さん、大宜味村村長・宮城功光さん、東村村長・伊集盛久さん、自然案内人として活動する鹿谷法一さん、フリーネイチャーガイドの石神安弘さん、琉球大学理学部教授・久保田康裕さん、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄副理事長の金城道男さん、沖縄県ロック協会事務局長・喜屋武幸雄さんが参加しました。

パネルディスカッションでは、沖縄の自然をどう保全していくか、どう遊ぶかをテーマに浜野監督とのトークを交えながら、それぞれのパネリストが意見を発表します。浜野監督の伝記を読んできたという花城さんは、映画のエピソードに触れたうえで「気になるキーワードがいくつもあった」と話し、「自然から学ぶ・自然に触れるという事がとても印象に残った」と語ります。また森林の生態を研究する久保田さんは、頻発する台風など異常気象による森のダメージを例に挙げ、「自然を保全するにはちゃんと理解することが必要」と述べました。その他にも、パネリストによる様々な意見が交わされ、環境保全への理解を深める貴重なひとときとなりました。

最後は映画の主題歌を担当したBANJO AI(バンジョー・アイ)さんが登場し、沖縄民謡をアレンジした『谷茶前の夜』を披露。沖縄県民にはなじみ深い曲がベースとなっていることもあり、年配の観客も手拍子でライブを楽しむ様子が見られ、大盛り上がりのなかイベントは幕を閉じました。