レポート2017.04.20石垣島で初上映! ゴリが高校野球の名将を熱演した『沖縄を変えた男』舞台挨拶
4月20日(木)、石垣市民会館大ホールで、『沖縄を変えた男』の上映が行われ、舞台挨拶に主演を務めたガレッジセールのゴリと川田が舞台に登壇しました。登場するなり、「この上映の前に、私が監督と脚本を務めた作品『選ばれた男』の上映があったのですが、そのときよりお客さんが増えていますね」と話すゴリ。自身が撮った映画より観客が多いことをネタにして会場から笑いを誘います。
本作は、沖縄水産高校を2度も甲子園準優勝に導いた、故・栽弘義監督をモデルに描いた物語。名将と呼ばれる栽監督を演じたゴリは、「当事甲子園に出場した沖水(沖縄水産高校)を観ていた」と話し、「監督はタヌキみたいなタレ目をしていて、優しくサインを出すイメージしかなかったですよね」と印象を語ります。「でも実は、野球部の元メンバーが『監督の半径5メートル以内に入ると、怖すぎて吐きそうになる』って言うほど怖い方だったと聞きました」と当時のエピソードを披露。苛烈な指導のシーンについても、「あの時代、弱小だった沖縄の高校球児を全国区で戦えるようにするには、必要だったのかなと思いました」と撮影時の心境を話しました。
「沖縄の高校球児たちに、俺たちでも甲子園で勝てるんだという夢を与えたのは栽監督です。そして沖縄の芸人が東京に行っても成功するんだという夢を見せたのがガレッジセールです」とゴリが話すと、会場からドッと笑いが起きつつも、賛同する暖かな拍手が送られる場面も見られました。
一方、沖水と敵対するチームの監督役を務めた川田は、「相方は実際にビンタをしたりと重い空気の中での撮影だったらしいのですが、僕はすごく気持ちよく撮影できました」と笑顔で振り返ります。するとゴリは「僕は野球部の子たちとの間に緊張感を保せるために、昼ごはんも一人で食べていたのに」と重ね、会場はさらに笑いに包まれました。
撮影の終盤、いよいよ川田扮する監督のチームと戦うという緊迫の場面で、部屋の中で雑談をしていた敵チームの監督に、栽監督が無言で握手を求めるというシーンの話題に。ゴリが「撮影が始まって、僕が真剣な表情でドアを開けようとしたとき、扉の向こうから『この前このくらいのマグロ釣ってさ』という川田の話が聞こえてきて。雑談部分のセリフは好きなことを話していいよと言われていたみたいなんですが、そこは野球の話でしょ!」と突っ込み、川田は「こいつ、ずっと真面目な顔して下向いているから、お腹でも痛いのかなって」と返すなど、終始和やかな笑い声に包まれる中、舞台挨拶は幕を閉じました。