レポート2017.04.23松田優作さんのかっこよさにしびれる! ハードボイルドテレビドラマの名作『探偵物語』から2話を厳選上映
4月23日(日)、那覇市の桜坂劇場ホールBで桜坂映画大学『探偵物語』のオーディオコメンタリー上映が行われました。松田優作さん主演で、1979~1980年にかけて放送されたハードボイルドテレビドラマの伝説的作品から2話を厳選。今回のために東映が特別編集を行ったスペシャルバージョンでの上映となりました。
上映に先立ち、バッファロー吾郎の竹若、二丁拳銃の修士、なだぎ武のほか、ロビン前田さん、山本俊輔さん、谷口仁則さんが登壇。この日の上映にあたり、作品のセレクションを担当した谷口さんから「かっこいいだけでなくとにかく面白い。今回は数ある話の中から2話を選びました。今でもこのチョイスが正解だったのか悩みますが、大画面で楽しんでほしい」と熱い思いが語られた後、早速上映が始まりました。
まず上映されたのは第20話「逃亡者」。この回を手がけた村川透監督自身がカメオ出演している話やコミカルな演出についてなど、時折笑いをまじえながら様々な話題が飛び交いました。
2話目の上映は最終話となる第27話「ダウンタウン・ブルース」。これまでの軽妙さから一転し、主人公の過去が明らかになる非常にシリアスな回です。ここでは、途中のあるシーンに入っている効果音、最後のシーンで登場するビニール傘についてなど、この回にまつわる様々な謎が提示されました。
上映後、「画面からにおいが伝わってくるような作品」と話したのは谷口さん。ロビン前田さんは「松田優作さんは“怒りの役者”というイメージがあるが、泣きの演技がすごくいいんですよね」とその魅力を語ります。さらに山本さんから「探偵物語」を放送していた日本テレビ火曜21時枠について詳しい紹介があり、会場のお客さまもじっくりと聞き入っていました。
なだぎや修士も、今なお多くのファンを持つこの作品に改めてしびれた様子。最後に竹若が「これを機に松田優作さんのほかの作品も是非見てほしい」と呼びかけ、上映を締めくくりました。