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レポート2017.04.21髙平哲郎さん、清水圭が本音トーク! 日本のコメディを熱く語る

4月21日(金)、那覇市のテンブスホールにて、日本のコメディ・世界のコメディと題して『ブルーノ』の特別上映とトークイベントが行われ、ステージには、編集者であり、テレビ番組の構成やステージ演出も手がける髙平哲郎さんと、清水圭が登壇しました。

今年のプログラム選出にあたり、『ブルーノ』を選んだ理由を問われた髙平さんは、「去年と同様、ウディ・アレンの作品を選びそうになった」ことを告白。2000年代の作品で何かないかと検討したという。そのうえで作品については「きめ細かいコメディ映画ではない」と話す髙平さん。清水も「みなさん、途中で帰るかもしれないですよ?」と会場を見回し、少年をみつけると「お母さん、このあと見せても大丈夫ですか?」と観客に声をかける場面もありました。

日本のコメディとお笑いについて話が及ぶと、日本は政治、宗教、人種などの話題をあまり揶揄しない傾向にあると清水が分析。ヨーロッパなどでは、逆にそれをコメディに盛り込んでいるということで、日本とのスタンスの違いについて質問された髙平さんですが、「日本では笑いに風刺が少なく、インテリジェンスが低いと最近の話題でありましたが、そんなことはない。世界の風刺の入った映画も一部の人たちにうけているだけで、即集客に結びついているわけではないんですよ」と解説しました。

また、「世界のコメディも下品でくだらない作品は多々ありますよ」ともコメント。清水も「コメディアンはお客さんに笑っていただくのがすべてですから。そこに主義、主張はなくてもいい。日本人って楽しくて、明るくて、みんなでバカだなーって笑えるのが好きですよね」と日本のコメディについて熱いトークを展開していました。

そして、本作の主演を務めるサシャ・バロン・コーエンについて、髙平さんは「演技者として“力”がある人」と紹介し、「そんな人がハチャメチャな事を繰り広げます。こういう映画はなかなか見られない。楽しんで見れば許せてしまう不思議な映画」と魅力を語ります。最後に清水も「このあと上映ですが、お母さん本当に大丈夫ですか?」と再度観客に確認し、笑いに包まれながら、トークイベントは終了しました。